※受付会場の入り口にて
5:20
起床。昨夜は23時過ぎにベッドに入ったが、ほとんど眠れず、3回もトイレに行って、ようやく3時過ぎにウトウト浅い眠りについた。普段は横になってから1分以内で睡眠に入るので、眠れないのはかなり珍しい。今更時差ボケか。翌朝は7時前からスイム練習の予定だったので参ったなと思いながらも、身体を横にしていれば体力は回復すると本で読んだことがあったので、ここでも「ま、いっか」と思って諦める。
6:50
朝食後、いつも通りKTAスーパーに車を停めてスイム会場へ向かう。今日は昨日以上に人が多く、気合いの入った感じの人たちが集まっている。次々に砂浜から沖に向かって泳ぎだしていく。今日は沖でコーヒーが飲めると聞いて楽しみにしていたのに、それらしきボートは見当たらない。早くきすぎたか。
アップしてから400mくらい先のブイへ。昨日の練習で、もう少しキャッチアップ気味にした方が良さそうだったので、その点に気をつけて泳ぐ。ブイまでたどり着くと平均ペースは1:50/100m。まあ、こんなものか。
休憩しながら横を見ると、100mくらい先に黄色いボートを発見。何人かボートにつかまっていたので、コーヒーのボートだと分かった。海岸からは大きなフェリーと重なって見えなかったようだ。近寄って一杯コーヒーいただく。カップにはスターバックスのロゴ。味は普通のブラックコーヒー。少しお得な気分になって、ブイを経由して砂浜へ。
陸に上がって体を拭いていると浜辺にLuke McKenzie選手(http://lukemckenzie.com/)と思われる人を発見。明らかに周囲と体型が違い、丸刈りで独特のオーラが出ている。2013年の世界選手権で2位に入った時の動画を見ていたのと、見た目もカッコ良く注目していた選手。駆け寄って話しかけたら、笑顔で対応してくれた。早起きして良かった。
朝から気持ちよくスイム
笑顔で対応してくれたLuke McKenzie選手
7:40
スイム後は、近くのレストランでAWAのゴールドステータスの選手限定の食事会に参加。2017年のケアンズとマレーシアのレースのポイントで、2018年はゴールドステータスになっていた。見渡したところ日本人というかアジア系の選手は見当たらない。すでに食事会は始まっていて、アイアンマンレースのレジェンドと言われる3人がパネルディスカッションをしていた。アイアンマン世界選手権を8度制したPaula Newby-Fraser(女性)、6度制したMark AllenとDave Scott。
Paulaのメッセージは”Don’t be greedy.” コナのアイアンマンレースは、特に条件が厳しいので、もっとタイムを早くとか、もっと順位を上にという感じで欲深くなると、必ず失敗するとのこと。抑えることの重要性を説いていた。
Allenも最後に似たようなコメントをしていて”There’s nothing to control in this big island”とのこと。風、気温、地形、日差しなど、厳しいレース条件の中で自分を見失うなということだろう。これだけの経験者が口をそろえて言うというのは、絶対に外してはいけない原則なのだろう。自分も気をつけよう。
最後に同じテーブルに座った横のドイツ人夫婦と会話。男性のみレースに参加するとのことで、カテゴリーはM50-54。今年のタリンで出場権を獲得したとのこと。私が昨年のマレーシアで獲得したといったら、彼も、前のテーブルに座っていたアメリカ人の男性も、あの暑い環境でよく取ったね、同じくらい暑いコナでもうまくレースできるよと、コメントしてくれた。そう言われると、ちょっと自信が湧いてきた。
ドイツ人の男性はこれまで複数回コナに出場しているとのことで、彼いわく、コナはレース終了直前の1−2時間の雰囲気がとても良いので、疲れていても行くべきとのアドバイス。行く予定なかったけど、それだけ勧められるなら行ってみよう。ちなみに、最高齢出場者の稲田さん(85歳)は有名で、そういえば数年前に日本人の男性が最高齢で制限時間内で完走したよね、とも。さすが、世界中のアスリートの記憶に残る活躍をされた稲田さん。今年も出場予定であることを教えたら、とても驚いていた。
奥様もとても明るい方で、私の名前とレースナンバーをメモして、クイーンK沿いで応援するよとのこと。最後に、お互いの健闘を祈って、写真撮影して店を出た。歳を重ねても高いレベルで競技しているアスリートと交流できて、良い刺激をもらった。
AWAの朝食会はカイルア桟橋横の2階のレストランで
アイアンマンのレジェンド(左からMark,Paula,右端がDave)
ドイツのエイジグルーパーと互いの健闘を祈る
9:00
朝食後にキングカメハメハホテルでレース・チェックイン。開場の9時前に行ったら、すでに列が。ボランティアがチェックイン開始を告げる法螺貝を吹いて開場。そういう儀式があるんだ。
少し列が解消するのを待ってから自分の受付に進む。地元のボランティアの方々が対応してくれる。年配の方が多い。私の受付をしてくれたおじさんは昔ツアーの運転手をしていて日本人観光客も数多く対応したから、ほんの少しだけ日本語知ってるよとのこと。私が漢字でサインするのを見て、自分も日本語書けたら良かったのになあ、と英語で言っていた。他のボランティアの人も私が日本人だとわかると、「頑張って」や「はじめまして」など日本語で話しかけてくれる。ボランティアの活動があってレースできるので、敬意と感謝の気持ちを忘れずレースしようと改めて感じた。
受付開始の合図は法螺貝
大会を支えるボランティア達