2018/5/21 week21

*上野動物園にて

週合計練習時間8時間48

今週と来週は移行期なので練習量は少なめに。加えて、仕事で非常にタフな場面が続き、高い負荷の練習をするとよくなさそうだったので平日は軽めに。以前なら、「こういうときこそハードな練習でストレスを解消しよう」と考えていたが、Fast track tirathleteの考えに基づいて練習の強度・時間を抑えた。仕事や生活のストレスは、バイクのTSSのように数値化することができないが、3月末頃から体重や心拍数以外に「起床時の気分」も5段階でメモし始めていて、今週は今までになくネガティブな数値が連続していたので参考になった。「起床時の気分」は、6月から本格化するトレーニングにおいて疲労状態を知る上で使えるかもしれない。(TSSはつけていない。)

先週の新島トライアスロンで思うようなパフォーマンスを発揮できなかったこともあり(ちょっとショック)、10月に向けた準備を本格的に考え始めた。この半年間は「スピード向上」というテーマはあったが、具体的なマイルストーンも置かず、練習計画もほとんどたてず、練習ペースを落としていた。以前、4年に一度は少しペースを落としたほうがよいという東工大教授のトライアスロンに関する論文を読んだのと、11月のマレーシア後はさすがに休みたいと思ったのが理由。なので、Kipchogeの言う「Consistency(一貫性・着実さ)」がない状態でやってきた。でも、そろそろ練習を10月に向けて増やし、収斂させていく時期に入った。最重要強化ポイントはバイク。スイムは高い練習対効果を望めないので、練習量・時間に制限を設ける。ランは早い時期から距離を増やしすぎず、2ヶ月半前から負荷を高めていく。どこまでレベルアップできるか、とても楽しみだ。

今後3年程度のアイアンマンでの自分なりの目標を考えるにあたってインターネットでいろいろ情報収集していたら、トライアスロンを始めてわずか2年でコナ出場権を獲得した方の「パパサラリーマン、KONAへの挑戦」というブログを見つけた。練習量もさることながら、ジョグとランの記録を分けたり、インドア中心で練習されていたり、練習の質の高さが伝わる内容。参考にさせていただこう。

新島トライアスロン2018

新島トライアスロン

2:08:44 9位(完走311名)

【総括】
上位選手とは順位以上にタイムで大きく差をつけられてしまった。十分な準備をして臨めなかったとは言え、特に得意なはずのバイクとランで上位選手からそれぞれ3分以上差をつけられた点は実力不足を痛感した。スイムは言わずもがな。今回の学びは主に4つ。

2018/5/14 week20

※新島からの帰りのフェリーにて

週合計練習時間6時間46

今週は、新島トライアスロンもあり練習はほとんどなし。先週と合計練習時間が全く同じ。

新島トライアスロンでは、同じ宿の方々とレース後のパーティーや二次会、翌日のフェリーの中で、とても楽しく交流させていただいた。

また、その方々との縁で、アイアンマンで同年代カテゴリーで、すでに今年のコナ出場権を獲得している方とも知り合うことができ、帰りのフェリーでコナの様子や、日々の練習について情報交換させていただき、大いに刺激を得ることができた。

さらに、レース翌日の朝には、新島の山を登るヒルクライムイベント(獲得標高400m程度)を自主的に主催されている方のイベントに参加し、TTバイクでしっかり上まで登りきった。

日頃一人で練習しているので、トライアスロン好きの方々と笑いあったり、情報交換する貴重な機会となった。

Fast Track Triathlete 02(序章・第1部1章)

Fast track triathleteの序章と一章を紹介します。これらの章では、トレーニングする上での心構えや物の見方(マインドセット)に関する概念的な内容が中心で、具体的な内容は3章以降で解説されています。一章の内容を簡単にまとめると次の4点になります。いずれも当たり前の内容ですが、私の場合実際に実行できていたかというとできていないことが多かったです。

2018/5/7 week19

※葉山一色海岸

週合計練習時間6時間46

先週の練習で疲労が蓄積していたので今週は練習時間を減らしたが、想定以上に少なかった。金曜日にスイム・ラン後にインドアバイクのインターバルメニューをやろうとしたら、わずか1セットで心拍数が170超。2セット目の最初の1分で、フォームも集中力も保てなくなったので切り上げた。病み上がり1周目でしっかり負荷をかけて9割弱まで戻ったので、今週は無理せず練習目的を果たせそうになければ、すぐに練習をやめることにした。Fast track triathleteの影響を受けて、「練習目的が果たせなければやめる」「回復も練習のうち」という方針でトレーニングをしている。

Fast-Track Triathlete 01

Purple patchというトライアスロンのコーチングサービスを主催しているMatt Dixonの『Fast track triathlete(最短・最速で成功に至るトライアスリート)』を何回かに分けて紹介します。

彼は、2016年にIronman70.3 world championshipで優勝したTim Reedや、以前このブログでも紹介した強豪エイジグルーパーのSami Inkinenなど、数多くのトップレベルのプロおよびアマチュア選手を指導しています。最近の講演の動画によると、これまで彼の指導およびPurple Patchのサービス利用者から250人以上の選手がIronman world championshipの出場を果たしているとのことです。また、指導しているアマチュア選手の平均的な週練習時間は10.6時間とのこと。これらはKonaを目指すアスリートにとってはとても興味深い内容と思います。今回は、彼のブログにある執筆理由と本書の目次を紹介します。

 

  • Fast track triathleteを執筆した理由
    https://purplepatchfitness.com/blog/why-i-wrote-fast-track-triathlete

    • これまで出会った全てのアマチュア選手はトライアスロンの競技能力向上のみならず、健康、仕事、家庭についてもより良い状態になることを強く望んでいたが、多くの人はそれに失敗していた。
    • 多くのアスリートは、IronmanIronman70.3に求められる練習時間を問われると週20時間と答えるが、それは家庭や仕事と適切なバランスを取る上で現実的ではない。多くのアマチュア選手やコーチが、すでに予定が一杯になっている生活に、さらに多くのトレーニング時間を加えようとし、そして、それを実行するのに苦労している。大抵の場合、そのような長時間のトレーニングは病気やケガ、そしてハードな練習の割には低いパフォーマンスという結果に陥ってしまう。
    • 多忙な生活を送っている人は、スポーツに対するアプローチ方法を劇的なレベルで考え直さなければならない。それは単純にスポーツにおいて望む結果を実現するためだけではなく、健康や生活の質を最適化するためでもある。そのために私はFast track triathleteという本を書いた。
    • この本に書かれていることはコンセプトや理論ではなく、Purple Patchというコーチングサービスで数多くのアマチュア選手に対して実践したことをもとに書かれた具体的な方法論(Methodology)である。その方法論については常に見直し、改善を行っているが、例えば、数多くのCEOや企業のエグゼクティブクラスの人に対して生活や仕事と適切なバランスが取れるようにコーチングしてきた経験や、200人以上の選手をアイアンマン世界選手権に送り出してきた実績をもとに本書は書かれている。
    • コーチとして10シーズンの学習期間を経て、これまで得たものを共有するよいタイミングだと感じたし、スポーツの世界でより実際的・実用的な変化が起こるのを助ける狙いもあって本書を書いた(※注:長時間練習や練習量に依存した従来の方法ではなく、成果につながるトレーニングや持続性のあるトレーニングに変えていくべき、ということと思われる)。実際に、Purple Patchのサービスを利用している多忙なアマチュア選手は週20時間も練習することはなく、平均で10.6時間だ。
    • 2016年シーズンは、Purple Patchのサービスを利用するプロ・アマチュア選手ともに素晴らしい結果をだすことができ、プロではTim ReedIronman 70.3世界選手権で優勝することができた。
    • もちろん、アマチュア選手はプロと同じように練習することはできない。プロ選手は、トライアスロンとそれに関連するすべての行動(睡眠、食事、栄養摂取、回復)を、自分自身の生活の中心においている。彼・彼女らは、具体的な方法論について学習するための実験室の役割を果たしていて、我々のようなコーチが、そこで得たものをアマチュア選手に適した形に変えて、伝えていくいくのである。

 

  • Fast track triathleteの目次

———————————-
Introduction はじめに

Part 1 The Performance Journey 第一部:パフォーマンス向上の旅

  1. Mindset マインドセット・物の見方
  2. Setting the Lens トレーニングと生活のバランスを適切に認識する
  3. Planning Your Training トレーニングを計画する
  4. Executing Your Training トレーニングを実行する
  5. Developing Habits to Support Performance パフォーマンスを支えるための習慣を身につける
  6. Travel Protocols for Training and Racing トレーニングおよびレースのための移動の手順
  7. Executing Your Race Strategy レースの戦略を実行する
  8. The Aftermath レースを振り返る

Part 2 The Performance Plan 第二部:パフォーマンス向上の計画

  1. Functional Strength Training 機能強化トレーニング
  2. Fast Track Training Progression 最短・最速で成功に至るトレーニング
    1. Ironman Distance Race Prep Program
    2. Ironman 70.3 Distance Race Prep Program

Workout Glossary 練習用語集
———————————-

2018/4/30 week18

※大井ふ頭海浜公園

週合計練習時間14時間27

連休後半に負荷高めの練習ができて、感覚的には9割くらいまでパフォーマンスは戻った。新島に向けてこれ以上良くしようとは思わず、しっかり疲労を抜くことにしよう。今は、頑張りすぎる時期ではない。

【スイム】
50m0:40-0:43100m1:30-1:33と低迷。ただし、1週間休んだのでもっと落ちているかと思ったが、想定よりは悪くない。一方で、日曜日のスイミングクラブで撮影してもらった横からの泳ぎ映像を見ると、腰は下がり、頭が上がり、左手プッシュは最後までできずで、フォームが大きく乱れていた。修正が必要。

【バイク】
土曜日の20分走は244w/235wと、バイクは9割程度までは回復。日曜日の60分走も220wとしっかり負荷をかけることができた。練習後にバイクショップに行って自転車のメンテナンスを依頼。ハンドルを下げたほうがよいとのアドバイスをいただき交換することに。サドルを少し高める微調整も入ったので、来週末に受け取ってからの練習が楽しみだ。

【ラン】
週の後半に8kmを外で4:15/kmくらいのペースで走ったが、ヒラメ筋の筋肉痛がひどい。それだけ使っている筋肉であり、逆に使わないと衰えやすいということか。

【その他】
Ironman Texasの記録がアイアンマン世界新記録に認定されたとのこと。バイクが諸事情あり180km未満に変更されたため、レース直後は公式記録として認められなかったものの2日後には公式記録として認定された。その他にも、選手の安全を考慮しドラフティング違反が取られないことになり、集団走行している写真が数多くアップされ、色々議論が生じていた模様。以前紹介した前世界記録保持者のTim Donも残念がっていると思われるが、アイアンマンレースはコース毎に条件が大きく違うのでタイムを競うことにはあまり価値がないということだろう。

http://www.triathlete.com/2018/05/news/ironman-recognizes-im-texas-records-admittedly-shortened-course_322075